電子工作初めたら、誰しも花粉センサーなるものを作ってみたくなるのでしょうか。
ただ、いろいろ調べてもそんなセンサーはないみたい。ホコリセンサーはありますけどね。
なんかいいセンサーないかなーと思って目についたのが、PMS5003なる製品。
ホコリや花粉よりももっと小さい微粒子PM2.5も検知できるとな?!マジですか?
なにより、小型ファン内蔵なのが嬉しい。自前でファン取り付けて空気循環させる手間が省けます。
ということでイギリスの通販サイトPimoroniさんで購入。スイッチサイエンスさんでも売ってましたが、このPMS5003、Picobladeケーブルなので単体で使おうと思ったら変換ケーブルが必要になります。
Pimoroniさんではその変換ボードが売ってあるのです。海外から買うと手数料や運送費が高いイメージがありますが、ここは相当良心的です。
- PMS5003本体 £20.75 … 3,300円
- Picoblade変換ボード £2.50 … 397円
- 送料 £5.00 … 795円
発送も速攻で、通常5-10営業日で届いちゃいます。完璧な仕事ぶりです。
開けて見ると、何これちっちゃ!可愛い!
さっそく組んでみます。
ちょっとハマリやすいのが Picoblade変換ボードで、ボードの表示通りに配線すると動きません。
データシートの通り、右から 5V,GND,EN,RX,TX,RESET が正しいです。
計測データは面倒くさいことしなくても集計結果がシリアルで送信されてくるのでそれを読み出すだけ。
サンプルのPythonライブラリが公開されているので、それを読めばC言語でも容易に組めるでしょう。
むしろ苦労したのが、データを視覚化する方法。
久々にフロントエンド+バックエンドのWebアプリ作りましたが、しばらく離れているとすっかり腕がなまってます。(もともとキレキレでもないけど…)
せっかくなので流行りのVue.js + Highcharts で作ってみました。
で、気になるのが肝心の性能だと思います。
ホビー向けであるPMS5003はいったいどの程度の実力があるのか?!
実際に福岡県が公開しているPM2.5のデータ(上)とPMS5003計測データ(下)を比較してみました。
これは5月2日の分。少ない時間帯、、、一致してます!
ではPM2.5が多い日はちゃんとデータも変化するのか?これは比較的多かった4月30日のデータです。
おおお、ちゃんと増えとる!
これはちゃんと機能していると言えそうです!
見た感じ、屋外の値の 1/3 程度の値になってます。これがセンサーが低めにしか検出できないのか、屋内だから低めに出ているのかはわかりません。
後者だろうとは思うのですが、逆にいうと閉め切った部屋でもやっぱり外からPM2.5が入ってきてるんですね。。。
あとこのデータではそうでもないですが、食事時間帯で増える傾向があり「あーやっぱ料理の匂いとか煙とかで広がるのかな」というのが興味深かったです。
ちなみにPMS5003は常時運用だとファンがすぐ寿命になりそうな気がしたので、1時間毎に起動させておおよそ2分間の計測後すぐに止めるようにしてます。ENピンのLOW/HIGHで全部止まってくれるのでENピンは重宝します。
結論としては、ホビーユースとしては優秀なセンサーではないかと思います。何より上でも書きましたが外観がミニミニで可愛く、ファンの音も静かなので買ってよかったと思ったセンサーです。